ど田舎からバスで2時間かけて中学校に通いました。
てん子ちゃんは絵がめちゃくちゃ上手でした。
ピアノも超上手で絶対音感があり、
小学校のときは先生より上手なぐらいでした。
ただ、
「想像しようよ」と言ったところで「
てん子ちゃんは小さい時から高3まで僕っ娘でしたw(トランスジェンダーではない)
てん子ちゃんはアニメが好きで、天性のオタク気質がありました。
ちなみに私たちは「魔動王(まどうキング)グランゾード」や、
そんなてん子ちゃんと毎日通学中の4時間おしゃべりして過ごしま
てん子「町中にアニメイトという店があるらしい。
私「面白そう!補導とか大丈夫やろ!行こー!(お気楽)」
学校の帰りにバスを途中下車し、
キャラクターグッズが、ポスターが、
私の住んでいた地域はアニメ不毛地帯でした。つまり、
夕方、
アニメオタクと言いつつ、アニメそのものは観ることが叶わず、
「アニメディア」や「アニメージュ」、「ファンロード」
そしてこの時期、同人誌なるものを知りました。
てん子「今度、コミケというものがあるらしい。
私「!!!それは絶対行くやろーー!!!」
待ち合わせて一緒に行きました。
日曜日なのに、
てん子「生徒手帳に『休日外出する際は制服着用のこと』
てん子ちゃんは補導を異常に恐れていました。
コミケはめちゃくちゃ楽しかったです。作家さんに頼めば、
てん子ちゃんはコミュ障なので、
しかしてん子ちゃんの凄いところは、
こんなに素晴らしい世界があったのか、と感動しました。
家が遠すぎて学校の部活には入れなかったけど、
しかし、しかしです。
90年代、アニメオタクは日陰者でした。
そこまでひどい目には合いませんでしたが、
一方てん子ちゃんは気配を感じる能力が欠落していたので、
そんな彼女のことを、「
でも今ならこう思います。
周囲の目を気にして、好きなことを我慢するほうがバカだ、と。
そして肝心のお勉強のほうはさっぱりで、
授業中、
中学生の半分が過ぎると、
危機感を感じた親は、私に家庭教師をつける事にしました。
またこの先生がパンチあるキャラでした。
つづく。